5月16日の日記

2005年5月16日 日常
週末、私は実家に、翔くんは私のマンションに残った。
実家は心配だけれど、ストレスがたまるからあんまり帰りたくない、という彼。

週末の間に、彼はまた実家に10万円、送金したらしい。
彼の懐の心配なんて私がしなくてもいいのだけれど。
でも、最近彼の経済状態はあんまりよくない。
まあ、いついくらはいって、今いくらあって、いつでてった、って全部知ってるけれど。
正直、私たちも今お金があまってるわけじゃない。
彼も私の経済状態を知っている。
だから、負担かけてごめんって、よくわかってていうんだろう。

話あおうと思っていたときに、「家賃とか食費とか、負担かけてるの、わかってる。
俺に余裕がないから、どっこもつれってやれないし、みっきが気を使ってくれてるのも知ってる。
ごめんね。でも、ちょっとだけ待って。
親が苦しいのも今がピークなんだ。だから。」といわれてしまった。

先手を打たれて。
「うん。大丈夫。わかってる。」といってしまった。
後数ヶ月だと思うと我慢できるかな。

お金は怖い。
たくさんはいらないけど、お金に困る、というのはつらい。
結構精神的にくる。

彼のお母さんたちに比べたら私たちはそんなに我慢もしなくていい。
私たちは定期収入がある。普通に生活したら、給料の半分も使わないくらいの。
だから、すこしくらい苦しい時期があっても、ちゃんと盛り返していける。
生活だってぜんぜんこまらない。必要なものは買える。
今は欲しいものは買えないかもしれないけれど。

昨日翔くんは「2年待って。2年経ったら、前の俺の経済状態にもどってみせるから。」といった。

わたし、つまらないことでいらいらしてる?
お母さんに対する彼の対応は、本当に彼らしくて、他にどうしてほしかった、っていうこともない。
彼がお母さんに「そんなん自分たちが作った借金だろ?俺には関係ないし。」って言ったとしたら、それは悲しかっただろうし、
彼を見る目が変わっちゃたかもしれない。
「親は、苦しい中、俺を育ててくれて、アメリカに留学させてくれて、大学も出してくれた。なによりも、俺をこうやって仕入れてくれたんだ。
困ってるとき、支えるのは当然だし、俺を育ててよかった、って思って欲しいよ。」と言ってた。

私も、こんな彼を育ててくれた、彼の両親はすごいと思うし、尊敬している。
でも、一方で、なんていうか、多分いらいらするのは、そんな借金を作ってしまった彼のお父さんと、
息子に泣いてすがってくる、お母さんに対してなのだろうとも思う。
お金がなくて、返済に追われる大変さは想像がつく。
それを苦にして自殺する人が、世の中にどれだけ多いことだろう。
彼も、もしかしたら自分の親も・・と怖くなるよ、という。
ありえない、ありえないと心の中で打ち消すものの、暗い声を聞いたり、
ネガティブな親の発言を聞いたりすると、もしかして、という考えが消えないのだという。

私は幸せに育ちすぎたのかもしれない。
私の親も生活の中で悩むことも多々あっただろうけれど、私は親のそんなところを見ずに育った。
大人になって、ほんとはあのころ、大変だったのよ、と聞かされたりしたけれど、子供のころ、そんなことはぜんぜん知らなかった。
私の家は、親が公務員でお金に困ることもすごい贅沢をすることもなかったし、家でお金の話をすることすらほとんどなかった。

彼は「みっきがうらやましいよ、俺の家は毎日金と仕事の話ばかりだったから。」という。

お金の問題は、私たちにとってひとつの山になりそうな気がする。
だからこそ、「お金」というものについて考え方やいろいろ話合うし、自分の育った環境が正しいのだとも思わないようにしてる。
お金と、人間関係についての本を最近よく読む。
それを翔くんにも読んでもらって話あったりする。

違う環境で育った二人が、二人の居心地いい環境を見つけていくのは、ふたりともがやわらかくならなくちゃいけないね。

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